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セントジョージ (ユタ州) : ウィキペディア日本語版
セントジョージ (ユタ州)


セントジョージ()は、アメリカ合衆国ユタ州南西部、アリゾナ州との州境にあるワシントン郡に位置する都市であり、同郡の郡庁所在地である。ネバダ州ラスベガスの北東約117マイル (188 km)、ソルトレイクシティから州間高速道路15号線を伝って南南西に約303マイル (488 km) に位置している。
2010年国勢調査での人口は72,897 人だった。2012年時点での推計では75,561人になっていた。セントジョージ大都市圏の主要都市である。2005年時点でコロラド州グリーリーに次いで、国内で2番目に成長率の高い大都市圏だった。この傾向は2007年まで続いたが、その後は成長が鈍化した。この時期に白人の人口成長率では国内最速だった〔Rich Benjamin, ''Searching for Whitopia: An Improbable Journey to the Heart of White America'' (New York: Hyperion, 2009), pp. 17-18.〕。2012年、ワシントン郡の全体で定義される都市圏の人口は144,809人だった。
ユタ州南部とユタのディキシーの中心として、セントジョージ市は州内第7位の都市であり、ワサッチ・フロントに入っていないユタ州の領域では最大の都市である〔Most Populated Cities in Utah State (UT) | Localistica.com 〕。地域の保守的な社会文化は、一方で「事業によって推進される保守主義」と「不法移民に反発する社会の保守主義」の間の摩擦であり、また他方では、人口の多数を占めるモルモン教徒と非モルモン教徒の間の緊張感であると見られている〔Rich Benjamin, ''Searching for Whitopia: An Improbable Journey to the Heart of White America'' (New York: Hyperion, 2009), pp. 48-54.〕。
== 歴史 ==

セントジョージは、末日聖徒イエス・キリスト教会大管長のブリガム・ヤングの指示で、1861年に綿花を栽培する所として設立された。それは教会が自立するための行動全体の一部だった。初期開拓者が綿花を栽培するために苦労したが、市場で競争力ある価格で生産されるには至らなかったので、最後は綿花栽培を放棄した。
1861年に南北戦争が始まったとき、ブリガム・ヤングは現在のワシントン郡となっている所の開拓地を組織した。
戦争で綿花の供給がなくなることを怖れ、彼はこの西部の地で信徒の需要を供給するに足るものを育てる計画を始めた。グレートベースンの縁より下にあるこの温かい地から、十分好都合な報告が上がってきたので、ここで綿花を栽培して成功できると確信した。1861年10月6日にソルトレイクシティで開催された教会の全体会議では、綿花産業を促進するディキシーでの任務に、約300の家族が「読み上げ」られた。信徒の大半は祭壇から自分の名前が呼ばれるまで、この遠征について何も知らなかったが、ほとんど全ての場合に善意で反応し、割り当てられた1か月の間に出発できる用意をした。これらの家族は、適切な数の農家、石工、鍛冶屋、事業家、教育者、大工のいる町を確保できるように選ばれていた。〔''Under Dixie Sun'', 1950, Washington County Chapter, Daughters Utah Pioneers, pp 293–294. Printed by Garfield County News, Panguitch Utah.〕

この開拓地は末日聖徒イエス・キリスト教会の使徒の1人ジョージ・A・スミスから名前が付けられた〔Lynn Arave, "St. George likely named after an LDS apostle" , ''Deseret Morning News'', July 8, 2007.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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